2017年3月25日

畳の豆知識

鎌倉時代から約1300年間、日本人に愛され続けてきた「畳」。住文化が欧米化した現在、住まいからタタミの部屋が減少してしまいました。しかし、住まいでの健康のあり方を考え始めた今日では、改めて「畳」が注目されています。

畳の効果・いいところ

湿度・温度調節
畳の敷かれた部屋には、夏は涼しく冬は暖かいという特徴があります。これは畳が常に呼吸しているためで、湿気の多い夏は湿気を取り冬は湿気を放出してくれます。
空気の浄化
い草には空気中に含まれる人体に有害なホルムアルデヒドや二酸化窒素を吸収する性質があり、お部屋の空気を浄化することが明らかになっています。
防音効果
畳は弾力性に優れ衝撃を吸収する効果もありますが、この衝撃の吸収が吸音効果もかね揃えています。畳の部屋に入ると目で感じる落ち着いた雰囲気に吸音効果がプラスされ、心まで静まる感覚を与えています。
断熱・保温効果
畳床は元々約40cmもの厚みのあるわらを5cmに圧縮したもので、わらの中身は空洞状になっているため断熱性・保温性に優れています。

畳のお手入れ方法・取り扱い

畳のお手入れ
〇濡れ雑巾で拭くと畳の光沢がなくなります。掃除機をかけ、固く絞った雑巾か、乾いた雑巾で空拭きをして下さい。
〇掃除機のかけ方は、畳の目に沿ってゆっくりと。1畳40~60秒かければ、アレルゲンの減少・増殖防止になります。
〇天気の良い日には、窓を開けて風を通しましょう。
〇畳の上にはジュータンや上敷きなどを敷かないでください。畳の呼吸を妨げカビ、ダニなどが発生する原因となります。
カビが生えたとき
掃除機で数回吸い取り、風通しをよくする。その後、出来れば畳を上げて除湿機で乾燥し、今までの湿気の原因を取り除く処置を施す。
ダニが発生したこき
畳は弾力性に優れ衝撃を吸収する効果もありますが、この衝撃の吸収が吸音効果もかね揃えています。畳の部屋に入ると目で感じる落ち着いた雰囲気に吸音効果がプラスされ、心まで静まる感覚を与えています。
焼け焦げをつくったとき
タバコの様に小さい場合は中目のサンドペーパーで黒コゲをとる。また、焼け焦げが大きい場合は同じようにサンドペーパーで取り除いた後、応急処置としてロウをたらして穴を埋め、平らにしておく。
インクをこぼしたとき
牛乳を湿らせて拭き取る
灯油・醤油をこぼしたとき
こぼした上に粉末の洗剤・クレンザーをふりかけ、充分に液体を吸い取らせてから掃除機で処理し、その後固く絞った布で何度も拭く。
クレヨンがついたら
クリームクレンザーをごく少量、乾いた布につけて丁寧にこする。
フエルトペンがついたとき
油性のものはマニキュアの除光液またはラッカー薄め液で拭き取り、水生のものはクリームクレンザーで拭き取る
家具の跡がついたとき
凹んだ所に適度に霧吹きをして、濡れたタオルを当ててアイロンをかける。
日焼けを少し遅くしたいとき
酢を少し混ぜた水で固く絞った後、雑巾がけを時々して下さい。日当たりのよい箇所には効果的です。